これから2週間くらいで読めたらいいなと思っている本(6/15)

初めに

少しバイトに行くまで時間があるので,本のまとめでもしておこうかと思う.最近,暇が生じた時に何を読むかで迷うという無駄が発生している.これを無くしたい.

 

どう読んでいくか

本を読もう!と思っても,気づけば読まずに月日が経っている,というのを繰り返してきた.思い立つだけではなんの意味もない.そこで,読み進めるための戦略も立てようと思う.「シンプルに予定を立てて,それを遂行する」という戦略を.

具体的には,読みたい本について読了までの時間を見積もる*1.そして,2週間単位で時間を作って嵌めていく.事前に予定で組み込んで仕舞えば,案外それをそのままやるのは容易い.学校の授業やバイトの時間は,ある程度スケジュールしんどくても守るだろう.それと同じ感じで読書を組み込んでいく.

 

 

本のリスト

この2週間で読み進める本をリストアップしていく.順番は思いついた順.()の中は読了までかかりそうな時間

科学的な適職(2h)

 

 

先輩から頂いた.「科学的な〜」という本,最近溢れている気がする.天邪鬼なので,そういう本には,「科学とはいうけど,適当なこと言ってるんだろ」と思ってしまってあまり手を出していない.先輩から頂いたこの本も,ぱっと見,表紙のアジテーションが強すぎてちょっと「怪しい・・」となる.

ところが,少し読み進めてみると面白い.「言葉だけ強くて大したこと言ってない」というタイプの本ではない.この本は「幸福を最大化する仕事選び」を掲げている.これは,ともすると見失いやすい目標だ.「この業界に行きたい」「こんなことができる仕事に就きたい」という,具体的な目標に代替しがちだ.自分も現在,就職活動をしているけれど,「業界という大きなまとまり」で見てしまっている.これがいけないのはわかっているが,そういった大きなまとまりで見ない限り,情報処理がしんどい.この本で,どのように仕事選びをするのがより良いかを知って,それを軸に考えていけたらと思う.やはり,環境選びは重要だから.

 

感想

詰まるところ,「未来から振り返っても納得のいく"意思決定"をする方法」の本だと思う.結局のところ,仕事はなかなか選べない.「仕事で何をしているかは,意思決定によるところが2割で,あとの8割は偶然によるもの」という記載が最後にあった.だから「選ぶことに意味はない」ということではなく,その過程についての後悔はつきまとう.偶然も,選択があったからこそ引き起こされる.

話は飛ぶが,厚生労働省が行ったアンケートで「職場で笑顔になることがある」と答えた人が2割という話があった.

 

基礎から学ぶ統計学(8h)

 

1ヶ月ほど前に読み始めたものの,時間が取れずなかなか読み進められなかった.これまで,何度か統計学の勉強に挫折してきた.n度目の挑戦である(n>=2).最近,「やろうと思ったことをちゃんとやる」という力が高まってきている*2ので,今度こそやり切れるのではと思っている.前から紀伊國屋の本屋に並んでいて,気になってはいた.でも,推されているのは,うちの先生だからじゃないかと思って,実態から乖離した推しだと思い,敬遠していた.ところが,Amazonでも全面に出されてきて,見るととても評価が高く買うことにした.実際,とても読みやすい.構成も,手法を開発した「人」にも焦点を当てるところが,個人的に珍しくかつ面白い.

 

 

汝,星のごとく(4h)

 

本屋大賞受賞作.これは読むしかないと思って買った.しかしこれがね,話が重いんです.これまでの本屋大賞と雰囲気が違う気がする.物語って,明るい部分と暗い部分を繰り返すと思うのですが,この話では明るい部分も結構暗い笑.「え?ここから更に話暗くなるんですか?」となる.

また,ヤングケアラーの問題を取り上げている感じがする.

最近,「私だけ年を取っているみたいだ.」という漫画を読んだ.これは実話を基に,ヤングケアラーの日常と直面している問題を描いている.世の中にはヤングケアラー(とだった人)がそれなりの数いる.自分は偶々そのような問題に直面せずにやってこれた.これに幸せを感じるとともに,やはり,そこに対して問題意識は持つべきと思う.もはや膾炙したSDGsには,こういった問題に取り組んでいくことも含まれる.環境問題だけでなく,みんなが力を発揮できる社会のために何ができるのか考えていきたい.ところで,まずは問題を「知る」ことが大事で,こういった本はその意味で重要.「汝,星のごとく」が本屋大賞に選ばれた背景にも,この辺りがあるのではないかと思う.

仮説思考(2.5h)

 

ビジ本.「イシューからはじめよ」と似た内容にはなると思うけれど,この本はBCGの人が書いた本*3.何かしら毛色の違いはあるんじゃないかなと思う.それと,やはり仮説が大事だという話は,ここ2年ほどで腹落ちした話でもある.

 

Pythonチュートリアル(8h)

 

 

研究室に入り,Pythonを触り始めて1年.それなりにできることは増えたものの,まだ「わかった」には程遠い.ネット上にある「ほぼ出来たもの」を使わせて頂いているだけ.今80%出来てるものからしか完成まで辿り着けないpythonチュートリアルのを,50%くらいからスタートさせて作れるようになりたい.そのためには,多分,基礎の徹底が必要.

ということで買ったのがこの本.Pythonを作った人が書いたらしい.とりあえずこれを読んで,どんどん本に手を出してみたい.

 

読み進めるまで

全部合わせた時間で,26.5h.1日で2h弱.うーん結構多い.とはいえ,ここに挙げた本は削りたくないので,一度頑張ってみようと思う.無理だったら無理で,反省して次計画にくりこんでいこう.

*1:見積もりというのは往々にして間違う.でも,間違いを繰り返していくうちに,案外いい

*2:これは,前頭葉が発達してきたからだと思っている.前頭葉は自制心に関わる.前頭葉が完全に発達するのは25歳前後(Newton別冊社会の心理学より).

*3:「イシューからはじめよ」の著者の安宅さんは,マッキンゼーの出身