仙台半日巡り

6/18の試合で仙台に来ていた.6/19夕方の飛行機で帰る予定で,半日暇だったので仙台巡りをすることに.そのことを日記的に書いていく.

jog

本来カプセルホテルに泊まるはずが,色々あって同期と3人でビジネスホテルのトリプルルームに.そこで,元々の予定と違う動きをすることになった.午前中だけとはいえ,ビジホを基点に動けたので,結構充実していた.「色々」は大変だったが,これでプラマイゼロかなと.

朝飯を食ってジョグで評定競技場,仙台城跡へ.

評定競技場

他大がどんなところで練習してるかみたいってのもあり,一度来てみたかった.仙台中心部・大学から近くて,いいところにある.もっと山の中にあるイメージだった.

雑草が少ない.

草があんま生えていないのが印象に残った.うちのグラウンドはなぜあんなボーボーなのか.庭園が近いことが原因なのかなあ.タネがいっぱい飛んでくるのか.

仙台城

評定から結構近いってことで寄ることに.行くまでの登り
がエグい.蹴っても全く進まない.箱根5区ってこんな感じなのかなと思いながら登った.

曲がり具合も含めて,5区らしい(5区のルート走ったことはない)

城がないのは知らなんだ.VRで復活させることが出来るらしい.時間なくてやらなかったけど.

伊達政宗の像 not隻眼
柱の跡?が見えるだけ


側に鳶が.かっこいい.西南・日清戦争の慰霊碑らしい.1902年設置.昔は塔の上にあったらしいが,3.11で落下.修復後,落下の危険を無くすため,今の位置に.

昔は塔の上にあった.大きくて迫力がすごい

そして,神社があった.城の中に神社があったの?HPがあったのでみてみた.仙台城の近くに建てた理由はわからない.

宮城縣護國神社

明治天皇の思し召しにより明治維新から大東亜戦争に至るまで、幾多の戦役でわが国の平和と繁栄を念じつつ、尊い生命を御国に捧げられた郷土出身者の御霊を祀る。
 明治37年8月27日ここ仙台城青葉城)本丸城址に招魂社として創建され、昭和14年内務大臣指定護國神社となり、昭和20年7月仙台大空襲の戦火により社殿施設を全焼したが、戦後多くの困難を乗り越えて現在の姿に復興した。

www.gokokujinja.org

ちょっと調べた範囲では,「なぜ,仙台城跡に」という疑問を解消することはできなかった.しかし,神社の場所に関する記事は見つけることができた.
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/keikaku_chousa_singikai/pdf/tokyotoshizukuri/0_05.pdf

多くの場合、神社は地域の中でも標高が高い場所、湧水がある場所、かつて災害が起こった場所など、地形の変曲点や自然条件の影響を受けやすい場所に立地している

とある.城の場所選びとも共通していそう.




道外初タイムズ

ホテルを出た後も,次の移動まで3時間ほど暇があった.もう少し観光することに.
タイムズカーシェアを使ってみることにした.2時間半で2000円ちょいは安い.車は荷物を置いとくこともできるし,身軽に観光が楽しめる.

瑞鳳殿

kindle unlimitedで「るるぶ」を読むことができた.王道ルートとして,仙台城瑞鳳殿に行くものらしい.瑞鳳殿伊達政宗の霊廟.本人がこの地を選んだらしい.時鳥の鳴き声が聞こえる.

緑が美しい

霊廟本体は桃山文化の意匠が映える.鳳凰,瑞鳥,天女?*1,獅子と,賑やか.色々な紋があるなと思っていたが,なんと伊達家には8つも家紋があるらしい.

瑞鳳殿桃山文化の意匠が映える.

datemasamune.com

なんといっても緑の綺麗さが目をひく.スギとシロダモを中心とした食生.温暖帯と寒冷帯の移行帯を体現する場所としても,価値がある.

美しい空間

クソデカ大仏(仙台天道白衣大観音)

松島も行きたかったが,時間がない.仙台で完結させようと思うと,意外と見に行きたいものがなかった.そこで,頭に浮かんだのが,仙台城から見えた巨大仏像である.

真ん中の白いやつ.巨大っていいよね.

仙台中心部から車で20分ほど.ホテルに隣接して立っている.宿泊してる人はどういう気持ちなのだろう.

ホテルに隣接


近づくと,謎の黒い線が入っている.ヒビではない.調べてみると,補修中とのこと.それで何に使うかはわからないけれど,模様が入っているみたい.

でかい

tanji-sendai.blog.jp

仏像の中は入れるらしい.時間が許さず,入ることはできなかったけれど.太陽の塔も同じように,中に展示がありましたよね.

中には仏像の展示が
内部構造がみて取れる

レンタカーについて

今回借りたのはMAZDA2.普段バイトで乗っている軽に比べると,とても運転がしやすい.アクセルペダルがなんか踏みやすいし,サイドミラーで見える範囲が広い.

www.mazda.co.jp

また,ブラインドスポットモニターがついている.自動運転系の研究をしているので,存在は知っていた.けれど,光るだけでそんな便利か?てか見えるか?と思っていた.これが,便利.一応サイドミラーで車をちゃんと視認するようにはするけれど,機械の補助の有無で楽さが結構変わる.
221616.com


仙台で読んだ本

旅先は読書が捗る.「汝,星のごとく」を読んだ.

これを読む前に,「私だけ歳をとっているみたいだ」を読んでいた.そのせいか,ヤングケアラーの本として読めるなと思っていた.

読み進めていくと,やはり"ヤングケアラー"という言葉が登場した.ヤングケアラーという言葉は,昨年度知った.現代思想にハマっていた時期に見たからだ.その時は,スルーしていた.けれど,改めてこの問題の深さに前述の2冊を読んで気付いた.

ヤングケアラーは,子供が親の世話をしているという状態に問題がある,一過性のものだと考えていた.子供が巣立てばそれでおしまいだと.しかし,そうではない.子供時代に適切な愛情に接することができず,むしろ年齢に合わない責任を背負うことになった経験は,その後の人生を歪ませる.苦労してきたが故に,さらに苦労を抱え込むという状態が起こりうる.
おそらく,これまでもヤングケアラーはいたのだろう.ところが,社会に表出することは少なかった.この人たちが力を持つことが少ないからだと思う.しかし,最近はSNSを筆頭に,繋がりの力が強まっている.こういう身内で完結して,社会に表出しづらい問題を抱えた人も,救出できるフェーズに来ているのではないか.そういった流れもあって,「汝,星のごとく」が本屋大賞を受賞したのかもしれないと思った.
これまで,本屋大賞はただ「外さない面白い本まとめ」程度に思っていた.しかし,最近はただ面白いだけの本が大賞という感じではなくなっている.昨年度の「同志少女よ,敵を撃て」もその類に感じた.ところが,これは最近のトレンドなのだろうか.過去の大賞を辿ってみると,その時代の背景を代表する作品ということが,改めて視点を変えれば見えてくるのかもしれない.


終わりに

就活とかうまくいかないな〜と思って,いつもと違う行動をした.やはり自分は旅行が好きでないらしく,そこまで楽しくはなかった笑.でも,その地を楽しんだ方が,記憶には残る.インドアな自分だが,記憶に残っている場所が多いほど,インドアで楽しめることも増えるだろう.ドットを増やすつもりで,今後も旅行をそこそこに楽しんでいけたらと思う.

*1:違う呼称だった気がするが忘れた